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島田 亜佐子
日本分析化学会関東支部ニュース, (31), p.7 - 8, 2021/00
Am-242mやMo-93, I-129の分析法開発の成果が評価され、「放射性廃棄物に含まれる難測定核種の分析法開発」という題目で日本分析化学会・関東支部の2021年度新世紀賞を拝受した。Am-242mの分析では、放出率が高く半減期が比較的短い子孫核種のAm-242の線測定により、比較的少量で従来法の1/20程度の時間での測定が可能となった。Mo-93は分析例が極めて少ない核種であり、EC壊変に伴い放出されるX線で定量する場合には、Nb-93mやZr-93が妨害となるため、TEVAレジンを用いてMoをZrやNbから分離する手法を確立した。開発した手法を用いて福島第一原子力発電所内で採取された瓦礫を分析したが、検出下限値以下となった。しかし、本分析法を用いてヨーロッパの研究者が陽子線照射したNbからMoを分離し、世界で初めてMo-93の線スペクトルの取得に成功した。また、環境試料に含まれるI-129分析の公定法を改良して福島第一原子力発電所の汚染水の分析に適用させた。